二剤同時散布機開発再開
Development of the two Pesticides spread unit
二剤同時散布する機械の開発を再開しました。
2024年夏に混合除草剤「カイタック細粒」が一時的に手に入りにくい状況となりました。
散布機製作元としては散布する薬剤が無いのに機械のみ売れる訳はありません。
2024年秋に急遽「ロロックス粒剤」と「ゴーゴーサン細粒剤」の二剤同時供給機構を試作しました。
その後「カイタック細粒」の入手が難が解消されたため中断しておりました。
この試作機の開発再開です。
結晶シリカ基剤薬剤の限定となりますが、細粒除草剤と今後認可される薬剤(除草剤以外:例えば防虫剤)を想定して開発にかかっております。
二剤同時散供給機構はオプション対応の予定です。
もちろんすでに購入されたお客様もオプションとして対応予定です。
物性確認と流下量適性確認
オリフィスノズルのテストを行いました。現在使用している除草剤(結晶シリカ97.5%)と結晶シリカ97%薬剤(除草剤以外の薬剤)の流下比較テストを行いました。
テスト項目はオリフィス径とオリフィス板厚による流下量相関性のテストです。
板厚 穴径 穴径
1.5mm φ4 φ5 (流下量 )
除草剤 44.6 116.9 g/min
想定薬剤 56.8 147.5 g/min
流下量倍率 1.27倍 1.26倍
板厚 穴径 穴径
1.1mm φ4.2 φ4.5
除草剤 81.8 103.8 g/min
想定薬剤 94.8 121.8 g/min
流下量倍率 1.16 倍 1.17倍
板厚とオリフィス径が同じであれば同じ倍率で薬剤が流下される結果となりました。開度設定に従い両薬剤は比例して流下されるようです。
比例しているため特殊なオリフィス制御は必要なく機械適性は良さそうです。
生産性と品質を守るための農業機具
農業を行う上で、それぞれの地域に適した農業機具が求められます。例えば人参の栽培においては、除草作業や収穫作業を効率的に行う専用機具が重要です。細粒除草剤の散布機や葉が短い人参にも対応できる収穫する機械など、現場での経験を反映した機具を販売しており、作業の精度とスピードを両立させています。こうした農業機具の販売を通じて、単に効率化を目的とするだけでなく資材の節約や農作物への負担軽減にもつなげてまいります。徳島にて、様々な農業機械を取り扱っております。